お客様からよくお問い合わせいただくご質問と回答を掲載しています。
お問い合わせの前にご一読ください。

ELISAについてのQ&A

Q1.適切な検量線が描けない

推定される原因

対策

1. 標準溶液の不適切な希釈

取扱説明書に従い、正しく希釈を行って下さい。

2. 標準物質の不適切な溶解

標準物質を溶解させる際にバイアルを回転させ、粉末を完全に溶解させて下さい。

3. 標準物質の劣化

取扱説明書に従い、標準物質を使用、保管して下さい。

4. 検量線が回帰しない

検量線の回帰式として整次多項式を推奨しますが、回帰が悪い場合、4 Parameter Logistic Model等の検量式を採用されることをお勧め致します。

Q2. 吸光度が低い、感度が低い

推定される原因

対策

1. キットが室温に戻されていなかった

キットを冷蔵庫から取り出した後、ふたを開けて室温で20分以上静置し、全試薬を室温(約25℃)に戻して下さい。

2. サンプルが本ELISAキットに不適

通常、サンプルは培養上清、血清、血漿より選択して下さい。他サンプルは本ELISAキットにおける最良の試験条件には適していない可能性があります。

3. 使用サンプル中に被測定物質が少ない

サンプルが培養上清の場合、被測定物質の発現プロファイルをチェックし、確実に培養上清中に被測定物質が発現するようにして下さい。被測定物質の発現レベルが低い場合は、使用するサンプル量を増やすか、より高感度な測定方法に変更して下さい。

4. プレートを保管時または洗浄時に過度に乾燥させた

プレートを乾燥させないように、迅速にプレートへサンプルの分注をして下さい。

5. 固相抗体が剥がれ落ちた

丁寧に操作し、ピペットチップの先端がウェル底に触れないようにして下さい。

6. サンプルと抗体の反応条件が不適切であった

取扱説明書の条件に従い、シェーカーで振盪反応させることをお勧めします。

7. 各手順の反応時間が短すぎた

取扱説明書の条件に従い、反応させるようにして下さい。

8. 各手順の反応温度が低すぎた

取扱説明書の条件に従い、反応させるようにして下さい。

9. 洗浄及び洗浄液の浸漬の時間が長すぎた

取扱説明書の指示に従って下さい。指示時間よりも浸漬時間を長くしないで下さい。

10. 検出抗体、もしくはストレプトアビジン-HRP試薬にコンタミネーションが起きた

試薬を廃棄して取扱説明書に従い作り直して下さい。

11. 検出抗体、もしくはストレプトアビジン-HRP試薬の希釈を間違えた

試薬を廃棄して取扱説明書に従い作り直して下さい。

12. TMB基質の反応時間が最適化されていなかった

標準物質の最高濃度が濃青色になるよう、適切な反応時間を設定して下さい。

13. サンプル濃度が高すぎる、もしくはマトリックス効果が存在した

サンプルを希釈して再測定して下さい。

14. マイクロプレートリーダーのフィルターに問題があったもしくは波長が正しくなかった

プレートリーダーの設定を確認し、正しい検出波長を選択して下さい。

Q3. バックグラウンドが高い。

推定される原因

対策

1. 洗浄が不十分であった場合、もしくはサンプル中成分やストレプトアビジン-HRPが残留した

取扱説明書に従い洗浄液を正確に調整して下さい。

2. 洗浄液にコンタミネーションが起きた

試薬を廃棄して取扱説明書に従い作り直して下さい。

3. 基質が汚染された、もしくは遮光が不十分で基質が発色した

基質溶液を廃棄して使用しないで下さい。反応は必ず暗所で行って下さい。

4. 基質溶液または停止液が古くなっている

キットの使用期限を確認し、期限内の基質溶液、停止液を使用して下さい。使用前の基質溶液が青色に呈色している場合、汚染されている可能性があり使用できません。

5. 発色反応が止まらなかった

取扱説明書に従って停止液が添加されたか確認して下さい。

6. サンプル希釈溶液にコンタミネーションが起きた

サンプル希釈溶液を廃棄して作り直して下さい。

7. チップの再利用、もしくは再利用したチップの洗浄消毒が不十分であった

ピペットチップはディスポ―サブルのものを使用し、使いまわさないで下さい。

8. 反応時間または反応温度が適切でなかった場合(特に基質反応時)

取扱説明書に記載された温度で最適な反応を示すよう本製品は設計されておりますので、取扱説明書に従い正しい温度と正しい反応時間で反応が行われているか確認して下さい。

9. 検出抗体(もしくはストレプトアビジン-HRP)濃度が高すぎる

取扱説明書の指示に従って、最適濃度に調整して下さい。

10. ELISAプレートを誤って保管した場合

プレートは必ず2〜8℃で保存して下さい。

11. サンプルに溶血があった場合

溶血サンプルはバックグラウンドが高くなることがありますので、未溶血サンプルの使用をお勧めします。

12. プレートリーダーで吸光度を読みとる前に、反応停止させたプレートを長時間放置した

停止液を加えても長時間放置すると発色具合が変わるため、反応停止後はなるべく早く吸光度を読みとって下さい。

13. 実験用ガラス器具が汚染していた

清潔な実験用ガラス器具で調製して下さい。滅菌された実験用ガラス器具を使用されることでより確実に汚染を防ぐことができます。

Q4. サンプルの吸光度が高すぎる。

推定される原因

対策

1. サンプル中の被測定物質の濃度が高すぎ測定範囲外になった

希釈液でサンプルを希釈し再測定して下さい。